AfterEffectsベンチ対決

2022年5月17日

前回の記事でクリエーター向けノートPCSSDとメモリの増量を行いました。

現在メインで使用しているデスクトップPCはRyzenでDaw用PC組みましたの記事で作成したものです。

そのパソコンのメモリは容量よりも速度を優先して32GB(OCメモリ:3200MHz)を積んでいます。

でも、もしかしたらメモリを大量に使うソフトに出くわして増設する機会もあるかも・・・と、セールでお安くなっていた時に64GB(定格メモリ:2666MHz)のメモリもふらっと購入しましたが、今のところ速度を落としてまで増量するメリットは感じていないので、今回はそのメモリを別のCore i7-8086kで組んだデスクトップPCに積みました。

コア数が多いけどメモリが少ないデスクトップ

コア数が少ないけどメモリが多いデスクトップ

コア数が少ないけどメモリが多いノートPC

が揃ったので、Windowsの世界でメモリを沢山積んで恩恵のありそうなソフトウェアAdobe After Effectsのベンチを使って比較してみました。

Core i7-8086kのデスクトップ

こちらのパソコンはブログで紹介しておりませんので少しだけ。

スペックは以下のような感じです。2018年6月8日にCore i7-8086K Limited Editionが発売された時に組んだパソコンになります。途中グラフィックボード交換を行い、今回メモリと2.5インチSSDを交換して現在のスペックとなります。

第8世代Coreプロセッサー(Coffee Lake-S)のCore i7-8086kの同世代プロセッサーはCore i7-8700Kで、性能的には体感できるほどの差はありませんが、価格は8086kの方が目に見えて1万円ほど高かったと思います

しかし、当時Z-80機は買えたけど、8086機は買えなかったので、何としてもリベンジしたかったのです(仕事で使い始めたのは80286~80386世代で、5インチFDDで一日かけてプログラムをコンパイルして眠かった記憶しかありません)

 

現在のスペック

スペック
CPU Intel Core i7-8086K Limited Edition
マザーボード ASUS ROG STRIX H370-F GAMING
メモリ Kingston HX426C16FB3K4/64
DDR4-2666 (PC4-21333)
(合計64GB)
ケース Cooler Master MASTERBOX MB600L
CPUクーラー CORSAIR H100i RGB PLATINUM
電源 Thermaltake TOUGHPOWER GOLD 750W
グラフィックボード MSI GeForce RTX2070 SUPER VENTUS OC
M2スロット1
(C:OS)
WD Black WDS512G1X0C
(M.2 Type 2280SS SSD 512GB)
M2スロット2
(D:)
WD Black WDS512G1X0C
(M.2 Type 2280SS SSD 512GB)
SATA-1
(E:)
WD Blue WDS100T2B0A (2.5inch SSD 1TB)
SATA-2
(F:)
WD WD40EZRZ-RT2 (3.5inch HDD 4TB)
SATA-3
(F:)
日立LG GH24NSD1 BL BLH (CD/DVDドライブ)

デスクトップ機は2台を使い分けています。モニタとキーボードは共有しています。モニタはDP、HDMI、DVI-Dポートで使い分け、キーボードはELECOMのKM-A22BBKというUSB切替機を使っています。

パーツ交換

今回はメモリとSSDを交換しました。

このケースはめちゃくちゃ狭いので表から見るとスッキリしていますが裏は・・・ごちゃごちゃです

まぁ、無駄な電飾の配線がほとんど・・・というのもありますが

電源入れるとイカ釣り漁船(初級)になりますが、目が痛いので見えない方向に向けています(無意味)

(この漁船で釣れたのは最近すごくいい感じの音を聴かせてくれているShouさんだけでした)

そういえば、iPhoneのiMovieに用意されてるサウンドトラックって動画の尺に合わせて上手いこと終わらせてくれるんですかね?ちょっとビックリしました

お約束のベンチ

PassMark Rating 前回と比較しても大差は無いです。

AfterEffectsベンチ対決

ここからが今回のブログテーマになります。

2台のデスクトップPCとクリエーター向けノートPCでAfterEffectsのベンチマーク用コンポジションのレンダリングを行って結果をみていきます。

ベンチ取得方法

ベンチマークの計測はスタッド株式会社殿が提供されておられるAfter Effects Benchmark 2019を使用しました。

このプロジェクトではTrapcode Suiteのうち3つが必要になるので、トライアル版をインストールしました。

こちら・・・お高いのですねAEの沼も深いなぁ・・・

使えたらカッコいいと思いますが、私には使いこなせる絵心がなさそうです

結果発表

まずは結果をまとめてみました。室温26~27℃の環境で行った結果です。

スペック比較(概要)

赤字がスペック的に上位となるもの、ベンチ結果のCPU温度(最高温度)の低いものです。

CPUの最高温度は、クリエーター向けノートPC(TDP-up25WのCore i7-10710U)が一番低く最大70℃で収まっています

・・・が、ファンは全速運転で爆音です

冷却方式が240mmラジエーターの簡易水冷式でTDP95WのCore i7-8086kが最大73℃ですのでよく冷えてます。

・・・が、やはり動作音は静かとは言えません360mmのクーラーなら無音にできるかな。

冷却方式が虎徹Mark2の空冷式でTDP65WのRyzen7 3700Xは最大78℃まで上がっています。

・・・が、無音ですこの恩恵はやはり大きいですね。

しかし、ファン全速とはいえ、CPU使用率100%のベンチマークをこなし、本体がこの薄さでもサーマルスロットリングを起こさないというのは、さすがパーツメーカーがクリエーター向けと謳うノートだなぁ~と感心しました

MSIのPrestige 15はHWMonitorではCPU温度が取得できない為、標準でついてくるMSIのCREATER CENTERというソフトでの表示値になります。またこのベンチはCPU使用率が100%となることが判っていたため冷却ファンはCooler Boost(全速)モードで行っています。

 

AEベンチ結果

01_Light~05_Nightmareのコンポジションを、ひとつづつ、キャッシュの消去→レンダリングと進め、出力されたログの合計経過時間を纏めました。

Ryzen圧勝で

このベンチは確かに恐ろしいほどメモリを使いますが、結果を見るとコア・スレッド数が多い方に分があるようです。

Core i9やRyzen9ならもっと良いスコアが出ると思います。

AfterEffectsをストレス無く使うためにメモリは沢山積んだ方が良いと思いますが、レンダリングはCPUへの依存度が非常に高いため、できるだけコア数の多いCPUのパソコンを用意したほうが良いと思います。

今回のベンチはコスパを重視したパソコンばかりでの結果のみですが、これからWindowsのパソコンを組まれる方の参考になれば幸いです。

ベンチ中のひとコマ

結果をみると、ノートPCイケるやん!と思われそうですが、精神衛生的な面ではおススメはできません

レンダリング画面

ナイトメアコンポジションのレンダリング画面です。

デスクトップ(8086k)の様子

64GBに増量したメモリをどんどん使っていきます。この画面では判りませんがCPUの使用率も92%辺りになっていました。

メモリ使用量は52GB/64GBでした。MacでなくWindowsのアプリでここまで使うのは珍しいです。

デスクトップ(3700X)の様子

こちらはメモリ32GBです。同じようにどんどん使っていきます。コアが多い分、トータルのCPU使用率は低めです。

最大メモリ使用量は29GB/32GBでした。ただリリース(解放)の仕方もいい感じで、メモリが足りないから処理が遅れるという感じには見えませんでした。

ノートPCの様子

メモリは91%(58.2GB)使用で、CPU使用率は100%・・・恐怖です

レンダリングが終わるまで怖くて離れられなかったです

このマキシマムな状態で30分稼働しているときの温度は・・・

CPU上部のキーボードの温度は44.6℃。熱すぎ!

充電器(RAV POWER RP-PC128JPW)の表面温度は54.4℃。熱すぎ!

この温度計では人体の温度は測れません。試してみましたが体温計の温度とは全く合わない測定結果(かなり低い)になりました。

スコア的にはかなり優秀でしたが、発熱については、許容範囲とはいえゆとりが無い状態で怖かったです・・・。やはりこういう作業にはデスクトップ機が向いていますね。

 

最後に

最近のネタはこういうマニアックな事や、音を聴く側の方向に特化してしまっているので、次回こそは録る側のことをネタにしたいと思っています

たぶん忘れて他の事にのめり込むと思われるので、次に向けて勿忘草(予告)を残しておきます

UAD ArrowでAKG C451BのXYステレオ録音をするとか、、、

TASCAM DR-07XとiPhoneで録ってみた動画を作るとか、、、

あ、、、ShureのMOTIV MV51とiPhoneで録ってみた動画を作る・・・もですね

時間作って残していきたいと思います。

(はやめに・・・)